全国的にはあまり見かけないように思うが、関東には比較的多いようで、都市公園などでも生育している。しばしば盗掘されるようだが、樹木→外生菌根菌→キンランと3者共生しているようで、鉢栽培はほぼ不可能と考えてよい。展葉しきった葉は丸みがあり、他のキンラン属と比べて緑が深いような気がする。気のせいかもしれない。
唇弁が花弁化した、いわゆる六弁花もあり、これをツクバキンラン C. falcata f. conformisという。また、花の形はキンランそのものだが、色が白いものはシロバナキンラン C. falcata f. albescensという。白いと言ってもギンランのような真っ白ではなく、若干黄色が入ったクリーム色である。また、シロバナキンランでも、唇弁の内側は黄色い。完全に白いものは見たことがない。
<< 引用・参考文献 >>
・『日本のラン ハンドブック ①低地・低山編』(文一総合出版、2015)
(更新日:2020/03/03)