草原に生える目立たないランで、種小名の通り小さい。
湿地に生育するトキソウ P. japonicaに対して、山地草原に生育するためヤマトキソウという。湿った草地に生えるというが、ススキ草原のような乾いた場所でしか見たことはない。案外地下水位が高いか、水持ちの良い場所だったのかもしれない。
葉は1枚つき、苞は小さく、花はクリーム色で上を向いて、ほとんど開かない。
類似のトキソウは湿地に生育し、花は横に向いており淡紅色で外花被片が開く。 また、以前から知られていたが最近ようやく記載論文(英語なので読めない)が発表されたミヤマトキソウ P. subalpinaは、花はトキソウの様に淡紅色で外花被片が開くものの、ヤマトキソウと同じような立地に生育する。
(更新日:2019/02/16)